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タスマニアはオーストラリア大陸の南東に浮かぶ総面積90,758 km²の島で、北海道よりや小さいくらいの大きさ。南緯42度に位置し、日本の東北地方の気候とよく似た温帯性気候。四季がはっきりしており、内陸部や高い山では雪が降ることもある。タスマニアには標高1,617メートルのオーサ山(タスマニア最高峰)があり、年間の50%以上は雨が振ることから、電力はすべて水力発電で賄われ、飲料水に雨水を利用していると事も多い。
タスマニアの海にはジャイアントケルプの森がある。多数の浮き袋を伴った葉がついていて、これによりジャイアントケルプは水中でも直立しており、深いところでは水深20mから一気に水面まで立ち上がっている。自分の背丈の何倍も大きい海藻の中のダイビングは、まるで原始の森の中に居るような感覚で、それが水中であるということを忘れてしまうほど不思議な光景が広がっている。パイレーツ湾の北側にはウィディーシードラゴンが生息するエリアがある。タスマニアのウィディーシードラゴンは他の海域のものに比べて赤みが強く美しいのが特徴で、これは、周囲に生息するカジメなどの海藻に合わせて体色を濃くしているのが要因と考えられている。ここでは個体数も多く、ペアで見られることも少なくない。真っ赤な体色と海藻のコントラストは美しいシーンの一つだ。
また、タスマニアの海にはアンコウに近い仲間のハンドフィッシュが3種類ほどいる。中でももっとも確率が高いのが、スポーテッドハンドフィッシュだ。スポーテッドハンドフィッシュは、イーグルホークエリアではないが、空港のあるホバート近郊のベルリーブという場所の湾奥の泥場で通年生息している。体長は10cmほどで、日本のカエルアンコウのようにエスカを持っているが、南東オーストラリアとタスマニアにしか存在しないブラキオニクテュス科(Brachionichthyidae)という、カエルアンコウともアンコウとも別のグループに位置する。
ジャイアントケルプの森
スポーテッド・ハンドフィッシュ
ケーブの内部を彩どるジュウェル・アネモネ
クーターズ・ハインバックシュリンプ
赤色が濃いウィディー・シードラゴン
日本のナヌカに近いドラフトボード・シャーク
カテドラルケーブでのダイビング
ポットベリー・シーホース
ジャイアントスパイダークラブ
ウィディー・シードラゴン(Phyllopteryx taeniolatus)、ポットベリー・シーホース(Hippocampus bleekeri)、バーバー・パーチ(Caesioperca rasor)、バタフライ・パーチ(Caesioperca lepidoptera)、ハーフバンデッド・シーパーチ(Hypoplectrodes maccullochi)、イエローヘッド・フラフィッシュ(Trachinops noarlungae)、シルバー・スイープ(Scorpis lineolata)、バンデッド・モルウォング(Cheilodactylus spectabilis )、クリンフィッシュ(通称↓ヤジルシ)、ブルースロート・ラス(Scorpis lineolata)、ロージー・ラス(Pseudolabrus rubicundus)、バリアブル・スリーフィン(Forsterygion varium)、スポーテッド・ハンドフィッシュ(Brachionichthys hirsutus)、ピグミー・レザージャケットの1種(Brachaluteres sp.)、ブライドルド・レザージャケット(Acanthaluteres spilomelanurus)、オルネート・カウフィッシュ(Aracana ornata)、シャウズ・カウフィッシュ(Aracana aurita)、グリーンバック・フランダー(Rhombosolea tapirina)、ラージトゥース・ベアディー(Lotella rhacinus)、ドラフトボード・シャーク(Cephaloscyllium laticeps)、バンデッド・スティングレー(Urolophus cruciatus)、ガンギエイ属の1種(Dipturus sp.)、ジャイアントスパイダークラブ(Leptomithrax gaimardii)、エディブル・クラブ(Metacarcinus novaezelandiae)、ラスピンド・ハーミットクラブ(Strigopagurus strigimanus)、ヘンダーソン・ハーミットクラブ(Lophopagurus nanus)、クーターズ・ハインバックシュリンプ(Rhynchocinetes kuiteri)、オーストラリアン・ハインバックシュリンプ(Rhynchocinetes australis)、セレーテッド ・ハインバックシュリンプ(Rhynchocinetes serratus)、サウザン・タイガーシュリンプ(Palaemon intermedius)、オーストラリアン・ハインバックシュリンプ(Rhynchocinetes australis)、サウザン・ロックロブスター(Jasus edwardsii)、ジャイアントケルプ(Macrocsytis pyrifera)、ケラトソマ・ブレウィカウダツム(Ceratosoma brevicaudatum)、クロモドーリス・エピカーイア(Chromodoris epicuria)、ジュウェル・アネモネ(Corynactis australis)、マイルカ(Delphinus delphis)、ニュージーランド・ファーシール(Arctocephalus forsteri)、オーストラリアン・ファーシール(Arctocephalus pusillus)
日本と同じく四季がある。夏は22-25℃(夏の朝晩は11-15℃くらいまで下がる)、冬は10-13℃(冬の朝晩は4-8℃くらいまで下がる)
例年3-4月が最も海況が安定しているシーズン。(風が吹かず、透明度も安定してよい。どのポイントにも行きやすい)
例年5-8月の冬場は一年の中で透明度が最も高い。しかし、7-8月は低気圧が発生することがあり、時にはうねりを伴い荒れる日もある。(荒れた日は透明度が落ちる) 体感温度は低いので、ドライスーツと頭部と手袋を含む防寒が必須。
例年9月は強い風が吹く為、海に出られる日がほとんど無くお勧め出来ない。
例年12-2月は、まだ風が吹く日はあるものの、天気は良くて気候的に最も快適なシーズン。水温はこの時期が最も高い。
オススメシーズンは12~4月
平均 | Jan | Feb | Mar | Apr | May | Jun | Jul | Aug | Sep | Oct | Nov | Dec |
気温 | 22-15℃ | 22-16℃ | 20-11℃ | 17-9℃ | 15-7℃ | 12-5℃ | 12-4℃ | 13-5℃ | 14-6℃ | 17-8℃ | 19-9℃ | 20-11℃ |
水温 | 15℃ | 16℃ | 17℃ | 16℃ | 14℃ | 13℃ | 12℃ | 12℃ | 12℃ | 13℃ | 13℃ | 13℃ |
透明度 | 12-15m | 12-15m | 15m Over | 15m Over | 25m Over | 25m Over | 25m Over | 25m Over | 15m | 15-20m | 20m | 20m |
情報提供:Eaglehawk Dive Centre
タスマニアのイーグルフォークネック周辺には約25箇所のダイビングポイントがある。そのほとんどはボートダイビングで、一部がビーチポイントになる(ビーチポイントはホバートにある)。ボートは毎日陸揚げしてあり、朝はボートが現地サービスの建物の前にある。そのボートに各自で機材を積み込み、準備が出来たら送迎車(旧型ランクル)に乗り込み、ボートの運搬車とともに、同じイーグルフォークネックにあるパイレーツ湾へ移動(約15分)。ジェティーにボートを下ろす間は少し待つ。ボートに乗り込んで出航すると、ポイントまでは約20分~40分くらいが普通。基本は1日2ダイブで、その間のインターバルは通常約1時間ほどとる。その間にインスタントスープかコーヒー紅茶などが提供される。船の上では昼食は無いので、2本潜って帰ってから食べることになる(午後1時から2時ごろ、サービスに戻る)2ダイブを終えて戻ると、各自機材を洗浄する。現地サービスではケーキまたはスープなどの軽食が用意されていて、よかったらとどうぞと勧められる。スポーテッドハンドフィッシュがいる場所は、イーグルフォークネックから約70km離れた(車で約1時間~1時間半)ホバート空港近くのベルリーブにあり、ここではビーチダイビングとなる。他と離れているため、ベルリーブに行く場合は、ここで2本潜ることになり、昼食は近くの売店で軽食や飲み物を購入して食べる。
ダイビングボート
ボートを海に下ろす
送迎車の旧型ランクル
タスマニアはオーストラリアの中でも最も南の南緯42°に位置する。その為、海水温は夏の12月から2月で13-16℃、秋の3月から5月で17-14℃、冬の6月から8月で13-12℃、春の9月から11月で12-13℃となる。夏や秋なら日本の伊豆の秋冬と変わらない感覚で潜れるので、6.5mmカブリがあれば大丈夫だろう。冬や春はボートに上がると気温が10℃前後(低い時は2℃になることも)のことが多いため、濡れた体ではつらい。やはりドライスーツを利用したほうが良いだろう。しかし、普通のドライスーツでは飛行機に持ち込む重量が気になるところだ。そこでオススメなのは株式会社ゼロが発売している2mmドライスーツ。これなら、6.5mmカブリとそれほど重量が変わらないので、海外の寒冷地に持っていく用として便利だ。中に専用のインナーIW-3100(ダウンなので軽量)を着ると、2mmでも保温力抜群なのでオススメできる。一応、現地には7mmの両面ジャージのツーピースレンタルがあるが、秋や冬の場合は日本人には寒すぎておそらく耐えられないだろう。
自然豊かなタスマニアならではの半島クルーズや、世界遺産に指定されたポートアーサー囚人収容施設など、現地最終日には周辺観光も盛りだくさん。
半島クルーズのボート
半島クルーズで見られるオットセイ
ポートアーサー囚人収容施設
イーグルフォークダイブセンターに併設されたダイバーズロッジ。ダイブセンターのすぐ上にあり、朝夕の移動もほとんど無く便利だ。共同のキッチンが併設されたダイニングと、ゲストールームが3部屋。2部屋には2段ベットが3つの6名、もう一部屋はツインタイプ。部屋にはエアコンは無いが、その代わりオイルヒーターがある。(一年を通して涼しい為)食事を作る際に出た野菜の切れ端を、夜ロッジ前に置いておくと、沢山のワラビーが集まってくる。ここでは水はすべて雨水を利用しているので、使いすぎないように注意が必要。
ダイニングキッチン
部屋の内部,2段ベッド×3
シャワートイレルーム
水はすべて雨水を利用
夜、餌を求めてロッジ前に集まるワラビー
ダイブサービスの施設前
アメニティー類(各部屋共通)
電源プラグ
食事について
携帯電話
Wi-Fi
Eaglehawk Dive Centreでの支払い
※上記の情報は諸事情により余儀なく変わる場合がございます。
イーグルフォークダイブロッジ利用では自炊するのが面倒という方には、近くのルフラホテルが便利。ダイビングサービスから車で5分ほどの距離にあり、ここにはレストランやバーも常設されている。
ダイニング&ベッドルーム
シャワートイレルーム
シャワートイレルームのアメニティー
アメニティー類
ミニバーの値段
電源プラグ
携帯電話
Wi-Fi
※上記の情報は諸事情により余儀なく変わる場合がございます。
ポイントピックアップ
イーグルフォーク周辺には約25箇所のダイビングポイントがある。ケルプフォレスト(40分)カテドラル(20分)ディープグリーンベイ(30分)パイレーツベイ(約1分)ベルリーブ(車で1時間半~2時間)。
【Kelp Forest】
名前の通りジャイアントケルプの森。パイレーツ湾から約40分ほどボートを南に走らせた場所にある。以前はここ以外にも至る所にケルプの森があったそうだが、近年急速に減少し、今ではハウイ岬近くの1箇所にしか生息していない。現地では温暖化などの影響と考えられている。ここには、ドラフトボード・シャーク(Cephaloscyllium laticeps)やバンデッド・スティングレー(Urolophus cruciatus)などが見られるほか、特大アワビが至る所にある。郵便局で49+7ドルのライセンスを購入すれば、1度に5個までのアワビの捕獲も可能だ。
【Cathedral】
オーストラリアの中でも最大級のケーブがある。奥は複雑に入り組んでいて50m以上続いており、うねりの無いときにのみエントリー可能。バタフライ・パーチやイエローヘッド・フラフィッシュ、ドラフトボード・シャーク、ラージトゥース・ベアディー、クーターズ・ハインバックシュリンプ、セレーテッド ・ハインバックシュリンプ、サウザン・ロックロブスター、 ケラトソマ・ブレウィカウダツム、クロモドーリス・エピカーイア、ジュウェル・アネモネなどの生物が見られる。
【Deep Glen Bay】
全体的にカジメが群生しており、ウィディー・シードラゴンが多く居る場所。赤みの強いウィディー・シードラゴンはタスマニアで必見したい。以前はここにもジャイアントケルプの森があったそうだが、現在は壊滅してしまった。アワビが多いほか、クーターズ・ハインバックシュリンプ、セレーテッド ・ハインバックシュリンプなどが岩の裏側で見られた。
【Fok Rock】
大きな岩の周囲を潜る。ここではバーバー・パーチが水深10m前後にいる。そのほかイエローヘッド・フラフィッシュの群れがいたり、シャウズ・カウフィッシュ、オルネート・カウフィッシュがいた。
【Pirates Bay】
ボートの出るすぐ目の前の湾。全体的に平均5m程と浅く、アマモやカジメなどの海藻のパッチが点在する。ポットベリー・シーホースがカジメの間に隠れていたり、通称↓ヤジルシなどが見られる。外海にうねりなどが入っている時に、避難的に潜ることが多い。
【Bellerive】
スポーテッドハンドフィッシュ狙いで行く場所。イーグルーフォークから車で移動し、約1時間半~2時間。ここは他とは違ってショアダイブとなる。エントリーにはビーチと岩場の2つがあるが、ビーチは砂の混じる砂泥底で、ここでは90分探してもスポーテッドハンドフィッシュは見つからなかったが、グリーンバック・フランダーやバンデッド・スティングレー、サウザン・タイガーシュリンプ、ピグミー・レザージャケットの1種、バリアブル・スリーフィン、ガンギエイ属の1種などが見られた。岩場の方はしばらく進むとジャイアントスパイダークラブがあちこちで見られる。転石からふかふかの泥場に変わり、手を着くとすぐ濁るような環境に変わる。ここの泥は細かいので着底には注意が必要だ。ここでは90分経過して1個体が見つかった。スポーテッドハンドフィッシュがいる水深はおおよそ7-12mほどで、透明度は平均2~3mほど。
1日目 | 夜、成田発⇒シドニーへ <機中泊> |
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2日目 | ⇒シドニーまたはメルボルン⇒ホバート 空港からイーグルホークへ車で送迎 <Eaglehawk Dive Centre Divers Lodge泊> |
3日目 | 1日基本2ダイブ <Eaglehawk Dive Centre Divers Lodge泊> |
4日目 | 1日基本2ダイブ <Eaglehawk Dive Centre Divers Lodge泊> |
5日目 | 1日基本2ダイブ <Eaglehawk Dive Centre Divers Lodge泊> |
6日目 | 1日基本2ダイブ <Eaglehawk Dive Centre Divers Lodge泊> |
7日目 | 朝、チェックアウト後 ポートアーサーへ送迎 タスマン半島クルーズ 受付・乗船(全2時間半) 世界遺産ポートアーサー刑務所観光 午後、空港へ送迎(車) 夕方、ホバート⇒メルボルン メルボルン⇒シドニー シドニー⇒ |
8日目 | 朝、羽田・成田空港着 |
利用航空会社:カンタス航空またはジェットスター航空
利用ダイビングサービス:
利用ホテル:
最小催行人員:1名様から
別途必要費用
※他に関空・中部発プラン、国内地方空港発なども可能です
海況などによって、ポイントやスケジュールは変更になる場合がございます。上記の情報は現地の諸事情により余儀なく変更されている場合がございます。
カンタス航空/ジェットスター航空:
成田-シドニー(約9時間半)シドニー-ホバート(約2時間)シドニー-メルボルン(約1時間)
関空-ケアンズ(約7時間半)ケアンズ-メルボルン(約3時間)
名古屋-成田(約1時間)
メルボルン-ホバート(約1時間15分)
ホバート空港から送迎車でイーグルホクネックまで(約1時間~1時間半
国名 | オーストラリア |
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首都 | キャンベラ |
ロケーション | タスマニア州 |
最寄りの空港 | ホバート空港 |
利用航空会社 | カンタス航空、ジェットスター航空など |
ビザ | ETA(イータス電子入国許可システム)で申請。観光や商業目的での短期滞在ならインターネットや旅行社から簡単に手続きが可能。 |
時差 | 4月から9月は日本+1時間、10月の第1日曜日から翌年の4月の第1日曜日までサマータイムが実施されるので日本+2時間になる(タスマニアの場合) |
気候 | 温帯性気候(タスマニアの場合)オーストラリアは南半球に位置するため、日本とは季節が真逆。夏12-2月・冬6-8月。日本と同じく四季があり、夏の日照時間は15時間にも及ぶ。夏は快適に過ごしやすくベストな季節。夏の日中はTシャツでも可能だが、朝晩は涼しいため、薄手の上着があると良い。冬は日本の本州沿岸部と同じくらいの気温で推移するが、氷点下になることはまず無い。朝晩は更に冷え込むため、厚手の防寒着が必要。 |
平均気温 | 夏は22-25℃(夏の朝晩は11-15℃くらいまで下がる)、冬は10-13℃(冬の朝晩は4-8℃くらいまで下がる) |
平均水温 | 12-17℃ |
適正スーツ | 1-4月は6.5mmカブリでも可能。その他の季節はドライスーツの方が良い。ドライスーツは軽くて旅行でも持ち運び便利なゼロ社の2mmドライスーツ+専用インナーがオススメ。現地にはレンタルとして7mmの両面ジャージツーピースがある。 |
透明度 | イーグルフォークエリアは通年10-30m以上 |
言語 | 英語 |
電圧 | 240-250V(50Hz) |
プラグタイプ | O-type(ハの字型) |
通貨 | AUドル 1A$=約97円 (2014年7月現在) |
両替 | 出発前に日本の空港内で両替をするか、現地空港の両替所で |
チップ | 基本的に必要ないが、良いサービスを受けたときや、荷物を運んでもらった際は1個につき2$程度 |
空港税 | 原則、出国税と共に航空券に込みで請求される |
※上記の情報は諸事情により変わる場合がございます。